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by linsshio

ゴッホ展に行ってきた

おととい、母とゴッホ展に行ってきた。27歳の母が上野で観たときも美術館の外をぐるぐる回るくらいだったそうだが今回も水曜というのによく混んでいて、チケットを持っていても待ち時間100分だった。入ってからも人混みで、しっかり観るには一番前に行けるようにゆっくり並んで遅々と歩くしかない。年代を徐々に進みながらじっくりみた。

最初のうちはたくさんいる人の声が聞こえてきたり、極めて客観的に観てたりしたけれど、少し離れたところから「The Yellow House」をみつけたら時がぷちっと止まった。ゴッホの生涯でほんのいっとき期待に満ちていた頃のあの家、空の青、家壁の黄色、どれも突き抜けるように鮮やかで、切なくて胸が痛くなり、自然と泣けてきた。ゴッホの眺めた黄色い家。その横に集う人々の声。晴れた空。陽の当たる壁。

その後、ゴッホはサンレミの「療養院の庭」を描く。その庭は動きのある緑に満ち溢れ、そよぐ風の音が聴こえる。そして、療養院の奥の壁は「The Yellow House」と同じ、平たい黄色だ。いきいきとした草や木を描きながら、むせるような草木の息を、それらの生を代弁しながらも、ゴッホには生きる力は宿らなかった。ゴッホの描くものは、なんといきいきとして切ないことか。
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by linsshio | 2005-05-21 08:06 | 観た・聴いた | Trackback | Comments(0)