Shio's 感じたことやら考えたことやら。。


by linsshio

もひとつ読んだ「The Year of Spaghetti」by Haruki Murakami

c0002089_0121047.jpgも一つ読みました。『The NEW YORKER』に掲載されていた村上春樹の「The Year of Spaghetti」。ザ・スパゲッティ年。1971年はスパゲッティの年だった。。で始まる超短篇(だから読む気になったともいえる)。この年の僕は、日曜日から土曜日まで、毎日スパゲッティを作っていた。スパゲッティを決まったやり方で作り、ティーと、レタスかきゅうりのサラダを添えて決まったように食べた。そして、新しい日曜がやってくると新しいスパゲッティウィークが始まる。それ以外はおよそ畳にごろっとなって、天井を眺め、そして邪魔しないでと思うときに邪魔な電話がかかってくる。というよりは常に一人にしておいてっていうモード。スパゲッティは孤独にひたるにはいい一皿だそうな。わかる気がする。ねじまき鳥クロニクルの僕、J's Bar(だったかな?)の床をピーナッツの殻でいっぱいにする僕、、村上春樹の他のお話にも出てくる僕がここにもいた。スパゲッティに没頭して、不要な雑音をシャットアウトする。昔、『1973年のピンボール』を読んだときに、どうにもこうにもならなくなったら、電気釜をひたすら磨こう!と思ったことを思い出した。決まったことにひたすら没頭するというのはちょっと違う世界に連れてってくれる。それにしても村上春樹は英語への翻訳者に恵まれたと思う。私が読んだ限りでは(あんまりあてにならないんだけど)、雰囲気が壊れることなくうまく伝わってくる。フィリップ・ガブリエルという人が訳してます。英語ネイティブの人たちが読むと、また違う感じ方なんだろうね。言葉っておもしろい。
by linsshio | 2006-01-05 00:06 | 読んだ