パリの街レポート~その3:ハマム(アラブ式蒸し風呂)体験

ここのところの東京の気候はなんだか不安定。雪が降ったり、もう春のように温かくなったり、かと思うとびっくりするほどの強風が吹いたりした。ここ数日はとても寒いので、まだ春は先のことかな。

パリの街レポート~その3:ハマム(アラブ式蒸し風呂)体験_c0002089_022311.jpgさて、まだ続くパリレポート。第3弾は、パリの寒空を歩いた後に辿り着いた、心も体も温まるハマムを体験したお話です。これは、パリで無料で配布されているシティマガジン A nous Paris 。東京にもよくあるけれど、この雑誌、メトロの出口で可愛いパリジェンヌから受け取ったもの。ぱらぱらとめくるとパリのお楽しみスポットやイベント、シネマ、あらゆる情報が掲載されているようで、フランス語がわからなくても楽しい。


パリの街レポート~その3:ハマム(アラブ式蒸し風呂)体験_c0002089_0222570.jpgこの旅では、フランスでは近くに感じるアラブの文化をぜひ味わってみたいと思っていた。カルチェラタンにある植物園の向かいにあるモスケ・ド・パリはアラブの文化を味わえる場所。もちろんモスクなので神聖な場所であるのだが、ここでは、アラブの食、タジンやクスクスも堪能できる。そして、ここにはアラブ風蒸し風呂、ハマムがあり、曜日を変えて、男性と女性が交互に入ることができる。訪れた日は残念ながら、男性の日。今回は難しいかな〜と思っていたところに先ほどのA nous Paris。



パリの街レポート~その3:ハマム(アラブ式蒸し風呂)体験_c0002089_0204454.jpgA nous Parisをぱらぱらしていたら「hammam」の文字が目に飛び込んで来た。滞在していたモンマルトルにハマムを体験できるサロンがあることをわかったので、これラッキーということで、いざ!このハマム、ここモンマルトルのle Lepicという通りからちょこっと曲がった路地にある。なかなか雑多な人間臭いレピック通り。


パリの街レポート~その3:ハマム(アラブ式蒸し風呂)体験_c0002089_021234.jpgハマムサロンの名前は「les 5 sens hammam」。五感を活性化してくれるらしいこのハマム。初めての体験に好奇心は全開。サロンの入口には鍵がかかっていたのでチャイムを鳴らしてみた。すると中から女性が現れ、きいてみると10分待てばハマムに入れるとのこと。ぜひに、と言って、ハマム→ゴマージュ→オイルマッサージのフルコースをお願いした。

パリの街レポート~その3:ハマム(アラブ式蒸し風呂)体験_c0002089_0212880.jpgハマムはつまりは蒸し風呂だった。裸になり、一枚の布をもらってそれを体に巻いたりしながら蒸し風呂に入る。ときおりしゅーっと音をたてて、蒸気が出てくるため、とても潤った空間のなかで汗もかける。布が汗やら湿気やらでぐっしょりになるとなんだかさっぱりすっきり気持ち良い。しばしハマムに入るとお呼びがかかり、ベッドへ。そこで始まるのはつまりは垢擦り。ほらこうやって悪い皮膚がとれるだよ〜と言われながら、これまたすっきり。そしてシャワーを浴びた後、バスローブを着て、次の部屋のベッドへ。ここでうつぶせに寝転んでといわれ、「He is coming.」と耳元で囁かれた。しばし待つとHeが来た。ローズの香り豊かなオイルを使ってマッサージしてくれた。いい香り、そしてとても気持ち良い。


パリの街レポート~その3:ハマム(アラブ式蒸し風呂)体験_c0002089_0214443.jpg柔らかなマッサージに満足すると最後は、ティーの時間。ここで出てくるのは、Thé à la menthe。つまりミントティー。真鍮のこんな素敵なポットとガラスのカップに入って登場する。すうっとするミントティーがとっても甘く味付けされていて初めての味。甘くない方が良いのに〜と最初は思っていたが、何回か飲むうちに、この甘さが病み付きに。そしてこれにて私のハマム体験は終了。このハマムの他、タイ式マッサージの案内も発見。ちょっとエスニックな感じがパリジェンヌはお好きなのかな。


テ・ア・ラ・メンテ・・甘いミントティー。ぜひ皆さんもお試しください。帰って来てからもたまに飲みたくなるので、濃く出したミントティーにハチミツを入れて飲んでいます。
by linsshio | 2008-02-26 00:25 | 旅した

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