オワンクラゲ

ノーベル賞の記念講演の要旨が、朝日新聞に載っていた。私は学生のときに、ウニを使って実験していたことや、今も蛍光物質のお世話になっていることもあって、今回の3つのなかでは、オワンクラゲから緑色蛍光タンパク質(GFP)を取り出した下村さんの話が一番なじむ。下村さんのお話に以下の一文があった。プリンストン大学のフランク・ジョンソン教授に招かれて渡米したときのことだそうだ。

「ワシントン州の港には、おびただしい数のオワンクラゲがいた。」

そのときの海を想像してみた。
オワンクラゲは刺激を受けると緑色に発光するのだそうだ。そのときのオワンクラゲが発光していたかどうかわからないが、くらくら浮かぶクラゲの姿は下村さんの好奇心やら期待感といった素直な力をざわざわと刺激したのだろう。そういった出会いはとても大切だなと思った。

下村さんは70年代の終わりまでに自分がGFPに関してできることはすべて終わった、と言い切る。そして90年ころからオワンクラゲは劇的に減ってしまったそうなのだ。

オワンクラゲ
by linsshio | 2008-12-13 19:33 | 日々のこと

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