何かやりたい男、ゴーギャン

一昨夜から母が来たのでtotoと三人、神田明神下の神田川本店で夏の鰻をぺろり♪ ここ神田川本店は上質な個室で上質な鰻を食べられるとてもいい場所。3名とも大満足。

で、昨日は母と一緒にゴーギャン展。これが彼女の目的。
絵を見始めていくつかめ、最初にずんと語りかけてきた絵は、比較的初期の仏アルルでの絵。これは「何かやりたい男」の絵だと思った。
ゴッホは青と黄色、ゴーギャンは緑と朱色。ゴッホの絵からは人間の情熱を強く感じるが、ゴーギャンの絵からは人間の思考を強く感じる。その分、なんだか近くにいてその心がわかるような気がしてしまう。

仏アルル→ブルターニュ→タヒチ→仏→そしてマルキーズと彼の旅は最期まで続いた。そして、死を意識した自分の集大成としての絵に「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこに行くのか」と記したゴーギャン。その集大成の絵も悪くないけれど、旅の途中の迷い多き、でもやる気満々の彼の絵は、比べものにならない魅力を放っている。人間、自分をまとめようと思っちゃいけないのかもとふと思った。

良くできた完璧な絵よりも、その描き手の未熟さが感じられる絵の方が魅力的。・・と言ったのは母だけれど、私も同感。
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これ、神田川本店入口です。
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これ、鰻。

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by linsshio | 2009-08-23 17:54 | 日々のこと

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