しばらく前に「ガダカ」みました

夜中のBS映画タイムに「ガタカ」をやっていた。まつごんが5回は観たと言うこの映画、是非観ねば、と思い、観た。そして、かなり気に入った。
近未来は遺伝子解析によって寿命にせよ能力にせよすべて前もってわかるため、伝子検査のあとの産み分け(産むか産まないかも含めて)どころか、立派な遺伝子をもつ精子と卵での人工受精があたりまえ。そんな感じで生まれる前にエリートな人たちが出来上がり、それと同時にエリートでない人たちもできあがる。
イーサンホーク演ずるヴィンセントは、普通に産まれたいわゆるエリートではない自然児。エリートにしか到達できない宇宙飛行士になるという夢を追って自分を偽り、死に物狂いの努力をする。
そこに、死にたいが死ねなかったエリート、ジュード・ロウ演ずるジェロームが現れて、ふたりに共同体ができあがる。
近未来の無機質な空気に、血やら垢やら尿やら、、そんな極めて有機的な温度が入っていて妙なバランスをうちたてている。そんな空気がなんだかせつないのといいのとまぜこぜになってとても魅力的なものになっている。
彼は宇宙で何を見たのだろうか。ちょこっと「人生は琴の弦のように」の切れるまで琴を弾いて目が見えるようになる薬を求めた琴名人を思いだした。そして、遺伝子エリートのジュードローが非常に人間ぽいところに救いをみた気分。
ガタカはこんな映画です
by linsshio | 2005-07-12 00:48 | 観た・聴いた

Shio's 感じたことやら考えたことやら。。


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